徹底解説！エアコン掃除の全て：自分でやる方法から業者選びまで

自分で行うエアコン掃除の概要・手順・注意点

エアコン掃除の必要性

エアコンは空気を吸い込み、内部で温度調整をしてから再び室内に空気を送り出します。この仕組みにより、空気中のホコリ、花粉、カビの胞子などがフィルターや内部に付着しやすくなります。掃除を怠ると以下のようなリスクが生じます。

掃除に必要な道具（詳細）

エアコン掃除に必要な道具は、用途に応じていくつかあります。基本的には、フィルターや外装のホコリを除去するための掃除機やブラシ、中性洗剤やエアコン用クリーナーが使用されます。細かい部分には歯ブラシや綿棒が適しており、洗浄時には雑巾やスポンジも必要です。また、周囲を汚さないようにするためのビニールシートや養生テープも重要です。内部の徹底洗浄を行う場合は、分解用のドライバーや高圧洗浄機が必要ですが、専門的な作業となるため業者への依頼も検討されます。

掃除の頻度とタイミング

エアコンの掃除は、快適な運転と衛生的な空気環境を保つために定期的に行うことが推奨されます。フィルターは2週間から1カ月に一度の掃除が目安です。冷暖房の使用が本格化する前、たとえば夏前の5月～6月や冬前の10月～11月に内部の掃除を行うと効果的です。長期間使用していない場合や、においやカビが気になる場合は早めの清掃が必要です。定期的なメンテナンスでエアコンの性能維持や電気代の節約にもつながります。

エアコン掃除の流れと手順（詳細解説付き）

エアコンの定期的な掃除は、空気の清潔さを保つだけでなく、省エネや機器の寿命延長にもつながります。以下に、家庭で実施できる基本的なエアコン掃除の流れを箇条書きで示し、それぞれの手順について具体的に解説します。

手順ごとの詳細解説

1. 電源を切る・コンセントを抜く

作業前には必ず電源をオフにし、コンセントを抜きます。これは感電や誤作動を防ぐための重要なステップです。壁に埋め込まれているタイプの場合は、ブレーカーを落とすとより安全です。

2. カバーを開けてフィルターを取り外す

エアコンの前面パネルを開け、フィルターを外します。開け方やフィルターの位置は機種によって異なるため、取扱説明書を確認しながら慎重に行ってください。

3. フィルターのホコリを掃除機で吸い取る

取り外したフィルターは、掃除機で表面のホコリをしっかり吸い取ります。外側から吸うよりも、内側から吸引することでホコリがより効率的に除去できます。

4. フィルターを水洗い・中性洗剤で洗浄

ホコリを吸い取った後は、水またはぬるま湯で洗い流します。汚れがひどい場合は中性洗剤を使い、柔らかいブラシなどで優しくこすり洗いしましょう。最後にシャワーなどで洗剤を完全に流します。

5. フィルターを完全に乾かす

フィルターを濡れたまま戻すとカビや故障の原因になるため、日陰などで風通しの良い場所に置き、完全に乾燥させてから戻します。ドライヤーなど高温の乾燥機器は使用しないように注意します。

6. 送風ファンの表面を拭き掃除する

送風口の奥にあるファン（吹き出し口部分）は、ホコリやカビが溜まりやすい場所です。歯ブラシや割り箸に布を巻いたものなどを使い、ゆっくりと拭き取ります。無理に力を加えると破損の原因となるため慎重に行ってください。

7. 熱交換器（アルミフィン）に洗浄スプレーを使用

市販のエアコン洗浄スプレーを使って、熱交換器を洗浄します。フィンに向けて均一にスプレーし、10分程度放置します。スプレーは必ず「家庭用壁掛けエアコン専用」を使用し、内部に触れずに作業できる商品を選ぶと安全です。

8. スプレー後、送風運転で乾燥

放置時間の後は、エアコンの電源を入れて「送風運転」に切り替え、30分ほど内部を乾燥させます。この工程で湿気が残るのを防ぎ、カビの発生を抑えることができます。

9. ドレンホースの詰まりを確認・掃除

エアコン内部の水を外へ排出するドレンホースが詰まると、水漏れや異臭の原因になります。外から見える部分を軽くつまんで汚れがないか確認し、市販のドレンホースクリーナーで吸引や水洗いを行うと効果的です。

10. 外装カバーとリモコンの清掃

外装パネルやリモコンの表面も忘れずに拭き掃除します。汚れが強い場合は中性洗剤を薄めた水で拭き取り、乾いた布で仕上げます。リモコンのボタンまわりは綿棒などで丁寧に掃除すると見た目も清潔になります。

11. 各部品を戻して動作確認を行う

すべての部品がしっかり乾いたことを確認した上で組み立てます。カバーをしっかり取り付け、電源を入れて通常通り作動するか確認します。異音や異臭がしないか、冷暖房の効きがスムーズかなどもチェックしましょう。

エアコン掃除業者に頼む時の重要ポイント

プロに依頼するメリットとは？

自分で掃除することには限界があります。プロのエアコン掃除業者に依頼する最大のメリットは、やはり「徹底的な内部洗浄」が可能である点です。高圧洗浄機を使った分解清掃は、市販のスプレーや拭き掃除では手が届かない奥深くのカビやホコリまできれいに除去できます。

また、プロに任せることで作業の手間がかからず、時間の節約にもつながります。小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、衛生面でも安心できる点が魅力です。さらに、業者によっては防カビ・抗菌コートを施してくれるなど、効果を長持ちさせる工夫がされています。

エアコン掃除業者選びの重要ポイント

1. 対応機種と作業範囲の確認

業者によっては、家庭用壁掛け型のみ対応、業務用やお掃除機能付きには非対応という場合があります。また、「分解洗浄」「内部洗浄」など作業範囲も異なるため、依頼前にしっかり確認しましょう。

2. 料金の明確さ（追加費用の有無）

「基本料金」に加え、オプションや出張費が発生するケースがあります。見積もりを取る際は、総額表示かどうか、追加費用が発生する条件を事前にチェックしておくことが安心です。

3. 口コミや評判の確認

実際の利用者のレビューや評価は非常に参考になります。特に「対応の丁寧さ」「仕上がりの満足度」「トラブル時の対応」などを確認すると、信頼できる業者を見極めやすくなります。

4. 保険・補償の有無

作業中に機器が破損した場合や不具合が生じた際の損害賠償保険に加入しているかどうかも重要です。補償制度がある業者は、万が一の際にも安心できます。

5. 資格・経験のあるスタッフか

エアコンの内部は精密な構造のため、専門知識と経験が求められます。業者の公式サイトなどで、作業スタッフの資格や研修制度の有無をチェックすると信頼度の判断材料になります。

6. 予約の取りやすさ・対応スピード

繁忙期（特に夏前）は予約が取りにくくなるため、スケジュールの柔軟性や予約のしやすさも大事な要素です。また、問い合わせに対するレスポンスの早さも、信頼度の一つの目安になります。

7. アフターサービスの有無

作業後の不具合やにおい再発などに一定期間対応してくれる保証制度がある業者なら、より安心して依頼できます。

トラブルを回避するためにできること

プロに頼んだからといって、すべて安心というわけではありません。中には質の悪い業者も存在します。

依頼から作業完了までの流れ

1. 公式サイトまたは電話で見積もり依頼
2. 希望日時を伝えて予約確定
3. 作業当日：作業内容の説明→分解→高圧洗浄→組立→動作確認
4. 支払い（現金・クレカ・QR決済など）
5. アフターサポート（不具合時の再訪対応など）

エアコン掃除業者の比較

国内で特に利用されている主要なエアコン掃除業者について、それぞれの特徴や料金、対応地域などをサクッと比較できるようまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

詳細比較

エアコン掃除業者を選ぶ際には、料金や作業内容だけでなく、対応力や信頼性を比較することが大切です。

「おそうじ本舗」は全国展開しており、分解洗浄に対応しているのが特徴です。お掃除機能付きエアコンにも対応可能で、高圧洗浄・防カビ仕上げまで丁寧に行ってくれます。料金は壁掛けタイプで約12,000～14,000円前後。対応エリアや対応力の広さを重視する方に向いています。

一方、「くらしのマーケット」は、個人事業主や中小業者が登録しているマッチング型サービスで、口コミを参考に業者を選べるのが魅力です。価格も比較的リーズナブルで、相場は8,000円前後から。業者によって技術や対応にばらつきがあるため、評価の高い出店者を選ぶことが重要です。

「ダスキン」は長年の実績と安定したサービスが強みで、企業向けにも多数の実績があります。価格はやや高めで、スタンダードタイプのエアコンで14,300円（税込）程度ですが、信頼性と品質を求める人に適しています。

業者選びでは、価格だけでなく「作業内容の明確さ」「口コミ評価」「保証制度の有無」も確認すべきポイントです。万が一の破損や故障時に備え、損害賠償保険に加入している業者を選ぶと安心です。

まとめ：エアコン掃除で快適な暮らしを「健康・節電・長寿命のための正しいメンテナンス」

エアコン掃除は、一見面倒な作業に思われがちですが、実は健康や経済面、家電の寿命という観点からも非常に重要です。特に小さなお子様や高齢者がいる家庭では、空気の質が直接的に体調に影響するため、衛生管理の一環として取り組む価値は十分にあります。

自分で掃除する場合でも、正しい知識と手順を守ることでしっかりとした効果が得られますし、節約にもつながります。一方、専門の業者に依頼することで、自分では手が届かない内部の汚れまで徹底的に除去でき、安心・安全な空気環境を保つことができます。

大切なのは、「定期的に」「正しい方法で」掃除を行うことです。本記事で紹介した情報を参考に、ぜひ今後のエアコンメンテナンスに役立ててください。季節の変わり目や梅雨入り、夏本番を迎える前に、一度エアコンの状態をチェックしてみましょう。